カテゴリー: 塾長コラム

世界の林業(4)〜沈香(じんこう)の人工的生産〜

沈香(じんこう)とは、東南アジアなどの熱帯地方で産する高級な香木のことです。この香木は、ジンチョウゲ科ジンコウ属のアクイラリアという学名を持つ樹木の材や根の中心部、いわゆる心材の部分で見つけることができます。

世界の林業(3)〜アフリカ・スーダン共和国のアラビアガム〜

スーダンというと、危ない地域のように思われがちです。たしかに、内戦が続いている南スーダンはきわめて暴力的な状況で、一般の渡航は禁止されています。しかし、北のスーダン共和国は別の国です。ここは安定していて、まったく問題はありません。

世界の林業(2)〜中国のクブチ砂漠より〜

九月初旬の今、中華人民共和国の内蒙古自治区ダラドチ(達拉特旗)のクブチ(庫布其)沙漠にいます。私の元来の専門は森林を作る「造林学」なので、智頭の山に限らず、乾燥地の緑化に関わる研究にも首を突っ込んでいます。

世界の林業(1)

日本の林業では、スギやヒノキなどを植林してから50年以上の生長期間を過ぎてようやく収穫し、木材とすることができます。しかし50年といっても、1000年以上も生きる樹木にとっては、まだ子どものようなものです。

塾長の山本福壽です

私、山本福壽(やまもと ふくじゅ)は2016年の3月をもって鳥取大学農学部教授を退職しましたが、引き続き、鳥取大学の乾燥地研究センター(乾地研)で特任教授を務めています。